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虹 後書き

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前からずっと決めていたことがあったんです。それが今日このSSをこのブログに載せるという事でした。 学校を辞める、と考えた時に何か残したいと思ったんです。けどそんな大きなことは出来ないし今の私にはそんな行動力もない。そんな時、夜中に眠れなくて思…

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僕はその少年にとある公園で出会った。その少年は僕にこう話しかけてきた。 「このビー玉で虹が見えるんだよ。お兄ちゃんには見える?」と。 唯の子どもの独り言だと思った僕は何事もなかったかのようにその場を離れようとしたがその少年は続けてこう喋りだし…

淡雪

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確か彼女に逢ったのは粉雪のちらつく冬の始まりの頃。鮮明に覚えているのは多分行動が可笑しかったからだ、いや意表をつかれたというべきか。いきなりだったんだ、何もかもが。 ポスッ、という音とともに訪れたものは僅かな衝撃と問いかけるようなソプラノ。…

幼なじみに贈る5つのお題

やっちゃった。譲くんと将臣くんやっちゃいました。将臣くん初書き。短いけどね。物凄く短いSS(笑)だって幼なじみのお題を見つけたらやるしかないっ!!(じたばた)と思い立って書きましたよ。はい自己満足。だってサイト作る気力はないからここに載せちゃ…

5 出会いは運命

(注:遙かなる時空の中で3の有川将臣×春日望美の将臣独白。) 物心付いた時には譲と俺の間にいて それで三人でつるんでて それが当たり前だったけどさ 多分こんな3人組 他には見当たらない筈だぜ? 配布元:水影楓花

4 となりに在る体温

(注:遙かなる時空の中で3の有川将臣×春日望美の将臣独白。) 気付いたら隣にいた それで隣にいることが当たり前だった お前の印象なんてそんなもんだった筈なんだ あの雨の日に俺だけ違う時空に飛ばされて数年過ごして気が付いたんだ 今まで近くに居過ぎて…

3 いいから黙って

(注:遙かなる時空の中で3の有川将臣×春日望美の将臣独白。) お前は昔からそうだった 俺の腕を引っ張って前に進もうとしてたんだ 何時からかは知らないが1人で駆け出すことが多くなったのか気のせいか 俺に知らないお前が増え始めたのは気のせいなのか そ…

2 ふみこめない

(注:遙かなる時空の中で3の有川譲×春日望美の譲独白。) 貴方が無防備すぎるから 他の奴等の前よりも俺の前でだけそんなに温かい笑顔を見せるから この関係を壊してはいけないかと錯覚してしまうんです この特殊な関係に甘えてるんです 一歩踏み出してしま…

1 切ない距離

(注:遙かなる時空の中で3の有川譲×春日望美の譲独白。) この時空に飛んで来ても俺の立場は変わらぬままで 以前と同じように幼馴染でしかなく 触れることも許されない距離なのに 貴方は俺に笑いかける けどその笑みはあらゆる人に向けられるものと同じで …

十六夜:後書き

やっちゃった!!!注釈つけておきますが最近譲望(有川譲×春日望美のカップリング)が大好物です。書くとは思わなかったけど月眺めてたら浮かんできちゃったので書いてみた。なんか最後譲くんの独白ですね。短い。我ながら短い。恥晒しも程々にしろ、ですか…

十六夜

(注。何だか遥かなる時空の中で3:有川譲×春日望美のSSに中途半端になっていたり) 綺麗ですね、月 −うん、綺麗。空気も澄んでるし雲も無くてよく見えるね 前もこんなことありましたよね −え? いや、前にも先輩とこんな風に月を見たことがあったな、と思っ…

本気と冗談の境界線 #4

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和真くん・・・ −状況が理解出来ないみたいですね。瑞樹さんは今俺に押し倒されてるんですよ、分かりますか なんでっ −瑞樹さんの言ったスキと俺が瑞樹さんに対して思うスキとは意味が違うから 和真くんそれなら私の話もちゃんと聞いてっ −・・・少し黙って…

本気と冗談の境界線 #3

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教えてあげるよ −だっだから俺は別にっ 好きだから体が勝手に動いてたの。こんな答えじゃ不満? −先生・・・ やっぱり駄目かぁ。なんて言えば伝わるのかなぁ −っ先生 体が勝手に動いていたとしか言いようがないんだけどなぁ・・・ −瑞樹さんっ! ・・・って…

本気と冗談の境界線 #2

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また同じ事言わせるつもりなのー? −・・・分かんないんだからしょうがないじゃないですか んーと公式に当てはめてみて −・・・当てはめましたけど じゃぁあとは計算するだけじゃないの −あ、ここで和の公式使うのか 等比数列の和の公式ね −・・・解けました…

本気と冗談の境界線 #1

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だからっ違うでしょうっ −そんな事いわれても分からないものは分からないんですっ じゃぁこれはどうやって解くの? −・・・公式、使うんですよね 何の公式を使うんですか? −えっとこれは公差が出てるから等差数列の和の公式 じゃぁ代入してみてください −初…

白い羽根 と 黒い羽根 #4

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何時の間にか 曝け出されていく 過去の キオク 天使 も 悪魔 も 何も関係なくて 唯 キミ達は 過去に 過去にさかのぼっていって 僕を傷つける道具を探していたんだろう 何か云われると思って怯えていたのに 何も云われなかった事からの不安に耐え切れなくなっ…

白い羽根 と 黒い羽根 #3

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気付いたときには もう すでに キミ達 に 少し前の 面影は なくて 唯 僕の心をぐちゃぐちゃにかき乱してて 僕の心に深い傷を刻み込んで その痛みに気付いたから やっと 犯してはならない失態に気が付いたんだ 胸から流れる紅は僕にしか見えないけど 凶器は君…

白い羽根 と 黒い羽根 #2

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なんだかんだいって 何も言い争わずに 唯 流れていく時間に 実を言うと 少しだけ甘えてみたかっただけで その甘えが キミ達 フタリを惑わせるなんて そのとき 僕は まだ 気付いていなかったんだ 気付いていれば 僕 も フタリ も傷付く事などなかったのに

白い羽根 と 黒い羽根 #1

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涙 と 一緒に 微笑み が 愛しさ と 一緒に 哀愁が 僕 の 心 に 舞い降りた 優しい 悪魔 と 生意気な 天使 が なんだか 友好条約 でも 結んだらしく 少し 蟠りを残したまま 僕の心に居座り始めた そんな時のそんなお話

白い羽根 と 黒い羽根 #0

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このSSは以前日記で詩として書いていたものを再録、と同時に文章を多少付け加えて創り上げた物です。 最後までお付き合いいただけたら幸いです。

ガラスのコップ

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カシャンっ、と音をたてて壊れたコップ 君との思い出がつまったコップ 僕たちのいつもをずっと見てくれていたコップ 壊れるときは一瞬で 僕らの仲みたいで泣きたくなった 悪かったのも正しかったのも何なのか分からないけれど このコップだけは失いたくなか…

交差点 あとがき

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全7話で書き上げました、私の処女作らしきものであるこの「交差点」。毎回毎回違う人の視点から書き上げるというコンセプトのもと書き始めて途中で書くことを放棄して放置したりしつつも本日完結いたしました。後細々した話も付け足せるといえば付け足せるん…

交差点 #7 完結

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ある夏の日曜日の公園に 笑顔を振りまく人々がいた どう見ても 関係があるとは思えない面々だったので 周囲の注目を集めていた 当の本人たちはさして気にもしていない様子で笑顔を絶やさずに会話していた ふと気が付いた 真ん中にいる少女は先日ネットで見た…

交差点 #6

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眼を開けたとき 最初に眼に入ったのは 白い天井らしいものだった 何処にいるか分からなかった 最初に聞こえたのはお母さんの声 そして次々に上がる安堵の声が3人分あった 謝る声と良かったという声が聞こえたから 生きていることが分かった 声を出した ごめ…

交差点 #5

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人だかりはもう無かった 私たちが着いた時には 傍に居たのは 母親らしき女性と 男性一人と 女性一人と 学生一人 その中で電話をかけてくれたのが学生のようだった 話を聞ける状態ではなかったけれど 誰もその場所から離れようとはしなかった 母親らしき女性…

交差点 #4

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そんな風に接していたら あの子は まだ少し幼さの残る顔を歪めて そのまま 家を後にした 胸騒ぎ が した 部屋中をくまなく捜し歩いてみると 台所から果物ナイフが消えていた その事を理解した途端に 私は家を飛び出していた 唯 闇雲に走りつづけると 交差点…

交差点 #3

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偶然に偶然が重なってだった その道を通ったのは 昨日までは バスで出掛けようと思っていたんだけど 時間の余裕があったから 一つ先のちょっと遠いバス停まで 歩いていこうと思っただけだった バス停までの道に その少女は立っていた 何かを決心しているよう…

交差点 #2

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単なる寝坊だった この時間に起きたのは いつもより1台バスが遅れるとか思いながら飛び起きて家を出たのが5分後 そしてあの交差点に差し掛かったのがそれから10分後 そこに君はいた 僕より少し年下に見える君がいた 何処か惹かれた その姿に 何かを探すわけ…

交差点 #1

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いつも通りの目覚まし いつも通りの朝食 いつも通りの服装 何も違うことなんてなかった ニュースも少し昨日よりは暑くなるという天気予報しか頭に残っていない だからいつも通りに家を出たんだ 家を出て5分ぐらいで辿り着く交差点にいつもと同じくらいの時間…

お休み続き

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ねぇママ 今日何だかいっぱいの人がいるね −そうだね 今はもう夏休みに入ったからね 皆お外に遊びに行くんだよ なつやすみ? −そう夏休み 学校に行ってる人はお休みなの 何でお休みなの?学校はなくならないでしょ?行かなくていいの? −行かなくていいのが…