本気と冗談の境界線 #2

また同じ事言わせるつもりなのー?
−・・・分かんないんだからしょうがないじゃないですか
んーと公式に当てはめてみて
−・・・当てはめましたけど
じゃぁあとは計算するだけじゃないの
−あ、ここで和の公式使うのか
等比数列の和の公式ね
−・・・解けました。解けたからもう他の話して良いですよね?
え、あぁ問題も正解してるし今日までにやる範囲は終わったからいいよ
−一昨日の事なんですけど
うん。私来てここでケーキ食べて勉強したよね。あのケーキ美味しかったなぁ
−ケーキの話じゃないんですけど
あのクリームが絶妙な甘さでさぁ
−クリーっ////だからこの前どうしてあんなこと突然したんですかっ!!
あんなことってどんなこと?
−だからっ俺のほっぺたに付いたクリームを先生が何で舐めるんですかっ////
ゴメンっ、嫌だったよねそうだよね
−だからっそうじゃなくて。もうほっぺたの話はいいんです。その後が問題なんですっ
あぁ。私が和真くんにキスしたことか
−////なっなんであんなことしたんですかっ
だってなんか和真くん怒ってるみたいだったから機嫌直してあげようかなーとか思って
−・・・機嫌直すためには誰にでもキスするんですか、中川先生は
え?
−聞いてるんです。答えてください
ちょっ、和真くんどうしたのっ
−生徒である俺、斉藤和真が先生である、中川瑞樹さんに質問してるんです
っ分かった、分かったから。答えるから
−早く答えを知りたいんです、教えて下さい
・・・機嫌直すためには誰にでもキスするかって事を聞いてるんでしょ。要は誰にならキスするかって事を聞きたいわけだ
−っ先生。っ唯聞いてみたいだけなんですからそのっ
じゃぁ言うね。


教えてあげるよ。