ガラスのコップ

カシャンっ、と音をたてて壊れたコップ
君との思い出がつまったコップ
僕たちのいつもをずっと見てくれていたコップ


壊れるときは一瞬で
僕らの仲みたいで泣きたくなった


悪かったのも正しかったのも何なのか分からないけれど
このコップだけは失いたくなかった


このコップまで無くなったら
僕らの日々までが消えてしまう気がしたから


現に僕の手の中には、僕の胸の中には
虚しさしか残ってないよ


今の僕にはこのコップを片付ける事さえも出来ないんだ
捨てたら全てが終わるから


もう 全て終わっているんだろうけど、君の中では